こんにちは、突然ですがあなたは自らの体から排出した便を躊躇なく素手でさわることができますか?
「はい、全然問題ありませんよ。グチャッ」っと、さわることができる人は、そう多くないと思います。
今回は、そんな心理的(衛生的)垣根を易々と超えてしまった一人の勇者のお話です。
※ウ〇チの話だけに、食事中には適さない表現などが出てくる場合がございます。ご注意してお読みください。
あらすじ
あれは、先週の金曜日の夕方のこと、私は台所で夜ご飯の準備をしていました。
長男が自分の時間でゲームをやっており、次男はその様子を隣で見ていました。
ケンカをする時もありますが、基本的には仲が良くて、遊んでいる時にふと見ると、二人でピタリと寄り添って本を読んでいたり、ブロックをやっていたりと、その姿にパパの脳内は、日々オキシトシンでみたされているのでありました。
ゲーム終了のタイマーがなり、長男がゲームを片付けていると、次男がおもむろにトイレへと向かいました。
私はその姿に気づいて、「おっ、トイレかー💡」っと、トイレの方へ向かうとそこには衝撃の場面が・・!!
勇者誕生!!
そこには、一心不乱にパンツからウ〇チをとりだし、トイレへと投げ入れる次男の姿が!っと、言っても、最初は一瞬何をしてるのかわからずにこっちが立ち尽くしてしまいました。
しかし、すぐに察した私はお風呂の準備をしに行きながら、妻に伝えました。
ママよ聞いてくれ!すごい、、これはすごいぞ!・・・勇者が誕生したよ!!
おそらく妻は何を言っているのか、理解をしていなかったと思います。
正直、興奮して自分ですら何をいっているか分かりませんでした。
とにかく、この時なぜこんなに感動したのかは分かりませんが、当たり前のように自分が汚してしまったパンツから、素手でウ〇チを必死にとっていた次男の姿に尊敬の念すら抱きました。
(こいつは良い父親になるぞ!)っと、よく分からない確信を抱きながら、「パンツと靴下はトイレの中で脱いじゃっていーよー、すぐお風呂入れるから、シャツも脱いじゃっていいやー」っと、次男に声をかけました。
その後は夫婦で事後処理、洗濯・お風呂と分担協力して事なきを得たのですが。
ここで、一つの疑問がわいたのでした。
なぜ次男は漏らしたうえに、自ら処理をおこなったのか
この人(子)は”なぜ”こんな行動をする(した)のだろう?と疑問に感じる事は、生きていて人と関わっていると沢山あると思います。
そんな時は、行動分析学のABC分析という考え方が役に立ちます。
ABC分析とは、A:Antecedent(先行条件)B:Behavior(行動)C:Consequence(結果条件)という、枠に当てはめて考える、行動の分析方法のことです。
難しいので、簡単に、Aは(きっかけ)Bは(行動)C(行動した結果)っと、覚えましょう。
今回に当てはめてみますと、
A | B | C |
ウ〇チを漏らしてしまった。 | 自己処理を行った。 | バレ(怒られ)ずにすんだ。 |
というのを狙って、自ら処理を行ってしまったのかなと考えます。(実際は見つかってしまいましたが。)
さらに、ここで行動随伴性という考え方を使って、もう少し詳しく分析してみましょう。行動随伴性では、その人がとった行動により、直前直後の環境がどう変化したかを考えます。(間違っていたらすみません;)
もしも、今回バレなかった場合に次男をとりまく環境がどう変化していたのか。
【行動の直前】ウ〇チを漏らしてしまった!→親に伝えたら怒られるかもという不安(嫌子)が出現します。
【行動】怒られるのは嫌だから、自分で片付けちゃおうと(嫌子を回避)する。
【行動した結果】バレなかった!やったぜい!と、次男にとって怒られるかもしれないという不安が取り除かれて、嫌子消失の強化となり、今後、ウンチを漏らした場合はバレないように片付けちゃおうという行動を重ねてとるようになってしまいます。
今回は即発覚したうえに、ウンチを漏らても怒られないという経験を積み、今後はもし漏らしてしまったら、親に相談してと伝えておきました。
上記は考え方の一例なので合っているかは分かりませんが、今後も子どもたちの行動を取り上げて、分析するブログを時々書いていきたいと思います。
”なぜ”と”どうなった”を考えるクセをつけると、イライラすることが減って相手にとっても自分にとっても精神衛生上良くなり、一石二鳥になります。
みなさんもご家庭で、お子さんや人生のパートナー、はたまたご両親などに対して、なんでこんな行動をするんだろう?と、疑問に感じて、感情的になってしまうことがありましたら、一呼吸して、その行動を謎解きみたいな感覚で、紐解いてみてはいかがでしょうか。
まさかのウ〇チからの真面目な話になってしまいましたが、今回も読んで下さりありがとうございました!